2016年3月9日水曜日

コットンワークの真相




自分も頻繁に使ってるScottish Roll Wickingですが
名ばかりで似ても似つかない例をいくつか見かけてしまいました。
伝言ゲームみたいに徐々に解釈がズレていったのでしょうね。


自分の記憶が確かなら、始まりはここだったと思います。

動画: https://www.youtube.com/watch?v=Yf-V0H4DnFo#t=5m05s

この後、他の大手レビュアーの皆さんも加わり拡散されていきました。


そもそもスコティッシュロールのメリットは下記の様になります。

・リキッド保持量が上がる
・漏れにくい
・ドライヒットを防ぐ


多くのコットンを無理やり詰めるので、保持量が上がって沢山ドリップできます。
リキッドがコットンに保持されるので漏れにくくなります。
これが本当に不思議なのですが、ドライヒットしないのでコットンを焦がしません。
厳密に言うと、ドライヒットの前に味が無くなったり、微かに焦げてきたような味がするので焦がす前に気付きます。
コイルに隙間なくコットンが詰まっているのでスピットバックも少なくなります。

デメリットを上げるとしたら、リキッドがコットンに浸透するまでに時間が掛かります。
それと通常より製作に手間が掛かってしまうことでしょうか。

また、考案者も後に述べている通り、リキッドが常に供給可能な状態であるRTAには
あまりメリットがなく、供給速度の早い通常のウイッキングがベターとなります。


動画の繰り返しになってしまいますが
念のために手順を説明したいと思います。


まず、コットンシートを丸々1枚用意したら、表面を剥がしてふわふわな面を作ります。



繊維が縦になるようにして透けるまで横に伸ばしていくと、元の2.5倍以上になります。



両サイドをちぎっったら半分にします。(コイル2個分になります。)
コイル径に合わせて幅を調整するのですが、3mm径ならあまりカットしなくても入ります。



ふわふわ面が外側になるように丸めていくのですが、ふわふわ感が残る程度のテンションで丸めます。
コットンがコイルの2~3倍になってしまいますが問題ありません。少なくすると意味が無くなります。



コットンの先をネジってコイルに通したら、コイルが崩れないように押さえながら通していきます。
かなりキツいですが、無理やり引き入れていきます。
(柔らかいワイヤーやスペースドコイルには向かないと説明されてます。)


デッキの底に触れる程度にコットンをカットしたら出来上がりです。



これが本来のScottish Roll Wickで、単純にコットンを丸めただけではありません。
RDAで連続30パフ、ノードライヒットが証明されてます。
単純にコットンをデッキに敷き詰めただけだとリキッドを取りこぼしてしまいますが
この方法だと、ドリップしたリキッドを全部使い切る勢いで吸い上げてくれます。

今回は動画通りにやってみましたが、普段はコットンの無駄が出ないように予めカットしてから伸ばしています。
ウイック交換の時は、思いっきり捻ってコットンを細くするか、コイルの横でカットしてください。
普通に抜こうとするとコイルが崩れます。


イガってしまう時はこちらを見て再チェックしてみてください。
イガイガ対策にコットン量は関係無い







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