あの嫌なイガイガはリキッドの供給不足や部分的な異常加熱によって引き起こされる場合が多いです。
もう一度自分のビルドをチェックしてみましょう。
この手のトラブルがあると、コットン量うんぬんとやり取りされているのを多く見かけますが
ウイッキングはかなり適当でも、リキッドが保持されていれば何とかなるもんです。
前に紹介した「Scottish roll wicking」のようにコットンをギツギツに詰めても
きちんと供給されていますし、むしろドライヒットを起こし難くなっています。
コットンワークに拘ることで他の原因を見失って遠回りしてしまうのではないかと感じています。
コットン量が少ないことによりトラブルを作ってしまうこともあります。
量を減らすとコイル両端の上の部分に隙間ができやすくなるので、空焚きしてしまう事があります。
コイルとコットンの間には隙間ができないようにして下さい。
まずチェックして頂きたいのはコイルのホットスポットです。
これはよく説明されているのでご存知かと思いますが、
念のために説明しますと、コイルの一部分に加熱が集中してしまう状態です。
ウイック交換の時に再び発生してしまう場合もあるので、かならずチェックしときましょう。
コイルからポストへ伸びる足の部分まで赤く熱せられてしまう状態です。
コイル部はリキッドにより温度が上がり難くなりますが、
ウイックの影に隠れて足の部分が空焚き状態になってしまいます。
これを繰り返し行って除去して下さい。
ホットレッグはポストスクリューを締め直すと無くなる場合もあります。
また、ネジが緩んだことにより接点(ポストホール内)がホットスポットになっている場合もあります。
途中からイガるようになった場合は増し締めしてみましょう。
RTAで多いのがリキッドの供給不足です。
出力を上げたり、長く吸って(チェーンしたり)しまった時に起こります。
口で吸うドローが重いタイプのタンクですと、ジュースチャンネルが非常に細く作られていたりします。
チャンネルにウイックを被せると極端に供給が低下してしまうので、チャンネルを開放させておくのがコツです。
コットン量が少ないとリキッドの浸透速度は速いのですが、供給できる状態でなければ意味がないのです。
それでもダメならコットン量を減らすよりコイルの径を上げていってください。
ウイックの先端をほぐして供給の速度を上げる等の対策もあります。
直接肺で吸うタイプですと、ジュースチャンネルがかなり太く作られています。
太い溝にウイックをはめ込みたくなってしまいますが、出口の所に少し差し込む程度にしておきます。
超ハイパワーで吸う時はウイックが出口に触れる程度にする場合もあります。
ウイックとチャンネルの間に針が通るくらいの空気穴を設けると供給が良くなりますが、
あまり隙間を開けすぎたり、エアホールにウイックが触れてしまうと漏れの原因になります。
RDAの場合もコイルと出力のバランスが重要になります。
ハイパワーで吸うならコイルの径を上げたり、より太いワイヤーを使って下さい。
クラプトンワイヤーを使えば味も落ちませんし、クラプトン自体がリキッドを保持する能力を持っています。
デュアルコイルでは、コイルやウイックのバランスがとれていないと
片方だけ加熱され過ぎたり、供給不足になったりしますので注意して下さい。
Modのハイパワー競争により、入門用のキットでも75w以上を出せる物が出てきてます。
初心者が知らずに30~40wくらいから始めてしまいイガりに悩んでいる例も見かけます。
クリアロの種類や抵抗値にもよるのですが、とりあえず10w程度の低い数値から試して下さい。
そして、最後にエアフロー。
なるべくエアホールの近くにコイルを近づけてください。
エアホールからコイルが離れていく(流速が弱まる)ほど乾いた吸い心地になってしまいます。
(近づけすぎてショートさせないように気をつけて下さい。)
よくある間違いで、吸い込む方向へエアが流れると思っているのかエアホールよりコイルを高めに設置している例を見かけます。(サイドフロー等で)
しかし、エアホールから噴き出すエアは直進性が高いので上方向へ曲がることはありません。
そのまま最後まで直進していき、勢いの弱くなったところで上方へ吸い込まれていく感じとなりますので、エアホールの近くでも斜め上にコイルを設置した場合には、底をかすめただけでほとんど流速の弱いエアしか当たっていないことになります。
ボトムフローみたいな効果は無いので、コイルの中心に向けてエアが直接当たるよう設置するのが基本となります。
エアフローの検証動画です。
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