2016年3月28日月曜日

Aromamizer RDTA V2 レビュー






熱狂的なファンの多いAromamizer RDTAのマイナーチェンジです。
大不評だったトップキャップとラバーバンドのAFCが変更されカッコ良くなりました。
もう一つの不満点だったトップフィルはSupreme RDTAの方に取り入れられてます。

Steam Craveはユーザーの声をよく聞くメーカーで、指摘があればちょいちょい変更してくれます。
しかも変更したパーツ単位で販売してくれるのが嬉しいですね。
今回のV2も3mlと6mlタンク、そしてカラーはブラックとシルバーが選択できます。
今お使いのAromamizerをパーツだけ買ってバージョンアップする事も可能です。



3mlのブラックです。
本体と付属品は、スペアグラス、Oリング、スクリュー、アレンキー、説明書、ステッカー。




カラーはペイントやコーティングではなく電気メッキだそうです。
パイレックスグラスの淵も綺麗に整えられています。
ベース部のローレット加工はデザイン的に好みが分かれそうですが、
使用していると非常に重宝します。




全高は38.3mm(DT無し)、直径23mm。
大きさを比較するとこんな感じになります。
(左からGoblin mini、Aromamizer RDTA V2、Tugboat V2)




デッキはVelocityタイプで、ポストホールは1.9mm。インシュレーターはピーク。
スレッドはスムーズですがとてもシャープです。
デッキにジュースチャンネルは無く、リキッドの供給はKayfun V4の様にウエルの底から
染み出てくるような作りになってます。ジュースホールの径は1.3mm
ビルドをしていて気付いたのがスクリューのガタつき。ちょっと精度が甘い気がします。
マシーンオイルや臭いはついていませんでした。




Velocity miniのデッキとの比較です。
かなり小さいのでコア26g程度のクラプトンなら2.5mm、頑張って3mmってとこでしょうか。
最近流行のゴッツイコイルにハイパワー的なデッキではありません。
バーティカルコイルは面倒ですが、あまり凝らなければギリギリ許せる大きさです。




AFCは2ホールか4ホールの選択のみでシングルコイルオプションはありません。
内側には2つのOリングが付いており、適度に抵抗があるので勝手に回ってしまう事もありません。
リキッドで濡れたらユルユルになると思いきや、不思議とリキッドが出てきません。
AFCを留めるリングははめ込み式で、裏にはグラスタンクのパッキンが付きます。




4ヶ所のエアホールは2.9mm。
2ホールで1mmくらい閉じるとTagboat V2のシングルと同じ程度のドローでしょうか。
コイル正面の2ホールだけで判断すると、最近の直肺アトマにしてはそれほどドローは軽くありません。
4ホールになるとかなりエアリーになり、高出力で吸う人にも十分対応できると思います。
個人的には35-50w前後で吸う事の多いので2ホールフルオープンでベストのドローです。
AFCの機密性も意外に高く、全閉の状態で強く吸うと微かに空気が入って来る程度です。
かなりタイトなドローでの使用もできますが、口で吸う人が選ぶタンクではないと思います。

因みに、4つの分類に当てはめてみると基本的に2。4ホール使うと3に近づく感じでしょうか。




ポジティブピンは調整式。
浅い510スレッドのModでも問題無く収まります。




付属のDTはデルリン製で、高さ13.5mm、外形12mm、出口内径8.8mm。入口内径5mm
内部はテーパー状になっており、今までのモデルにあったスピットバックガードは無くなりました。
トップキャップもフラットになったのでお好みのDTがフィットします。(フラット部の径は15mm)




タンク容量を計ってみました。
カタログ値は3mlですが、フィルホールギリギリまで入れると3.8ml入りました。
適当にフィルしてもどこかの穴から入っていきます。八つのフィルホールの径は2.2mm




Aromamizer RDTAは、エアホールの位置がデッキの中央からズレてしまう欠陥があります。
穴の位置は性能に直接結びつかないデザインであると主張していましたが、最後には
デザイナーも間違いと認めたようです。
(実際、Supreme RDTAではエアホールがセンターに来るような構造になってます。)
そのため、ベース部を緩めてズラすか、一度ベースを緩めてコンタクトピンを回し
デッキの角度を変える等の対策をすると本来の性能を引き出せます。
因みに、自分の個体はズレが少なかったので、画像のようにコイルをセンターからズラして合わせてます。




RDTAと言ってもリキッドの供給方式はRTAと変わりありません。
今のところ供給不足を避ける2種類のビルドが一般的となっています。

1つ目はバーティカルコイル。フワフワにほぐしたコットンをデッキに触れる程度にセットします。
縦にしたことでコイルのラップ数も増やす事ができます。
因みに、私の使い方ではこの方法なら供給不足にはなりません。(SS316L 26/34 2.5mm)



2つ目はポストの間に入れるシングルコイル。(SS316L 24x2/34 2,5mm)
両側のジュースホールから1つのコイルにリキッドを供給させます。
4ホールで使う時は、エアホールがポストに隠れないように調整したほうが良いと言う方もいます。
味はDualの方が明確に出る気がします。ベリー系の酸味がボケてしまうのを感じました。
最近は2ポストのRDAでやってる方も多いので何かコツがあるのかもしれません。
因みに、この方法だと2ホールより4ホールで空気量を絞った方が良い気がします。





このRDTAは味も良く出ますし、何より吸い心地がいいです。例えるとすればダイレクト感の薄れたRDAでしょうか。
タンク特有の空気が乱気流気味に入って来る感じや、チムニーからミストが押し出されて来る感じがありません。
長いDTを使ってRDAを吸ってるような気分です。



欠点を上げるとしたら

・シングルコイルオプションが無い
・エアホールがセンターにこない
・AFCの調整具合やコイル位置により若干ピューピュー音が鳴りがち
・トップフィルが無い(個人的に問題無し)
・ポストホールのスレッド/スクリューの精度(使用上問題無し)



壊れたらまた買うか?

パーツがバラ売りされているので直します。



トップフィルはありませんが、個人的にはあまり気になりません。
むしろ、漏れを気にしたり、はみ出てきたリキッドを拭いたりする手間が無いので楽です。
RDAのように横に倒さなければ全く漏れないのは本当に気分が良いです。
(ティッシュ等で拭く機会がほとんど無い)
ちょっと面倒臭い所はありますがRDA風味で吸いたい人にはもってこいだと思います。


直接Steam Craveのサイトで購入しました。
何度かメールでやりとりしている時に聞いたのですが、
Fasttechとは今まで一度も取引きしたことが無いそうです。
つまり、そういうことです。



「Aromamizer RDTAのシングルビルドに拘ってみる」はこちら






2 件のコメント:

  1. 初めまして。
    私も、Steam Crave RDTA V2を使用しているのですが、価格の割に味もよく
    ミストも濃いので気に入って使っていたのですが、付属のコイルがいがりが出て来たので
    自分でコイルをセットアップした後、エアーホールからリキッドが漏れて漏れて、、、、。
    付属のOリング等も全て交換しましたが、何も効果が見られなく困惑しています、、、。
    何か対策は有りますでしょうか?
    コットンは十分すぎるほど多めにしてみたり、一般的な長さにしてみたりと散々挑戦して
    見たのですが、、、、。
    ご教授頂けると有りがたいです。
    宜しくお願い致します。

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    1. はじめまして。
      だだ漏れ状態ですと、外部からタンク内に空気が入り込む隙間があるか、
      チムニー部のスレッドからリキッドが漏れ落ちている等が考えられます。

      一度デッキ下部の穴をテープ等で塞いでしばらく置いてみる実験をしてみては如何でしょうか?
      通常なら、穴にコットンが少し触れる程度でも漏れないはずですので、
      完全に塞いだ状態で漏れてくるようなら上記の原因が考えられます。
      もし漏れるようでしたら、Oリング、異物を噛んでいないか、スレッドの状態を
      再チェックしてみてください。
      この程度しか言えなくて申し訳ないです。

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