2016年2月15日月曜日

ハイブリッドMODを使ってみたいと思ってる方へ






ハイブリッドは危険物扱いされることが多いですが
事故のほとんどは未熟さと不注意によるものです。

最近はやたらとVaperが増えてきた気がするので
使ってみたいと思ってる方の為にまとめてみました。
因みに、メカニカルMODを扱えることが前提となります。



ハイブリッドが危険だと言われる理由は、アトマイザーそのものがトップキャップの一部となってしまい
MOD側のコンタクトピンを通さず、アトマイザーを直接バッテリーと接触させるからです。


まず、アトマイザーをもう一度見てみましょう。
中心のピンがポジティブ(+)で、ネジ部がネガティブ(-)になります。





アトマイザーをそれぞれのトップキャップに取り付けてみると、この様な違いになります。
ハイブリッドのトップキャップは単なるアダプター型式になっているのが分かります。
(ハイブリッドはMODの全長を短くできるし、無駄な電気抵抗も低減できます。)





分かり易いようスタンダードタイプのトップキャップからコンタクトピンを外して乗せてみました。
ピンはネガティブ側に接触しないよう、ネジ内部の径より小さく作られています。
正しく設計、製作されていれば、アトマ側のポジティブピンが少しくらい凹んでようがネガティブに接触しません。
(これがハイブリッドに比べ安全だと言われる理屈です。)





ところが、ハイブリッドMODは直接バッテリーと接触させる構造になってますので
アトマイザーの種類によっては、ネガティブであるネジ部とバッテリーが接触してしまい
ショートしてしまう可能性が出てきます。
(これがハイブリッドが危険と言われる理屈です。)

また、調整式のピンは、MODに取り付ける際に回ってしまうことを考慮に入れてください。





ハイブリッドには、遠目で見てもポジティブピンが突き出てる事を確認できるアトマイザーを使わないと危険です。
ギリギリ出てる程度だとバッテリーが凹んだ時に接触してしまいます。意外と簡単に凹みます。
微妙な突き出し量で使えるかどうか悩んだ時は、人に意見を求めず素直に止めときましょう。






ポジティブピンが出っ張っているならどんなアトマイザーでも使えるのでしょうか?

ここで問題になってくるのがクリアロマイザーです。
「クリアロマイザーはポジティブピンが出てないから使わないで」と説明されていることが多いですが
実は、ポジティブピンが突き出てようが、多くのクリアロマイザーは構造的に使用が不可能なのです。

クリアロマイザーのコイルには、ポジティブ側のワイヤーとネガティブ側のワイヤーを分けている
ラバーインシュレーターがクッションの役割をしてしまいます。
その下に位置するポジティブピンは可動式になっているので、バッテリー側から押されると動いてしまい突き出し量が変わってしまいます。
ポジティブピンの突起具合だけを見て判断してた方は今すぐ使用を止めた方が賢明です。






更に、もう一つ注意しなければならないことがあります。
ポジティブピンが出ているRDA/RTAを使おうが、まだまだ安心はできません。

特に$10前後で売られているRDA等のクローンは要注意です。
センターポストの圧入が緩く、ズレてしまう(抜ける)ことがよくあるからです。
センターポストがズレて動いた分、ポジティブピンが中に入り込んでしまうのです。
不良品以外でも構造をよく把握し、動いてしまう可能性が少しでもあれば使用は控えましょう。

不良品でありませんが、構造的に欠陥のあるRDAの動画です。






最後に
ハイブリッドのトップキャップには3タイプあります。

①バッテリー側に絶縁体(デルリン等)が付いてるタイプ
②バッテリー側に絶縁体は無いが段差(ストッパー)があるタイプ
③何も無いタイプ

③の何も無いタイプに限っては
アトマイザーを外した時にはバッテリーが直接MODに接触することになります。
ファイヤーボタンを押すだけでショートしてしまいます。






とりあえず思いついたことを並べてみました。

多分、一度は使ってみたくなるんだろうとは思いますが
どの時点で始めるかは、月日など全く関係なく理解してるか否かで決まります。
また、慣れてきて気を抜いた頃にミスを犯しやすいので気をつけてください。



Single、Parallel、Series Modの抵抗値表はこちら
メカニカルモッドで安全な抵抗値とは







2 件のコメント:

  1. はじめまして。初心者ですが、今まで読んだ各ブログ等のメカニカルmodの説明の中で一番判りやすかったです! ありがとう!

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    1. ありがとうございます。お役に立てて何よりです。

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